コラム

【はしもとのあしあと】Vol.24 在宅勤務と娘の「安心感」の話

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全国で緊急事態宣言が解除され、また少しずつ日常が変化しつつありますね。
気づけば夏がすぐそこ。何だかトリップ感があります

今回は、45月の我が家の様子について書いてみます!

悩んだけれど保育園に行かせることに

4月頭~5月末までの緊急事態宣言中、はしもと家は以下のような体制で過ごしていました。

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夫:保育医療関連業種の管理職。通常時は都内勤務ですが緊急事態宣言中は完全在宅勤務。
私:個人事業主。宣言前後で業務形態は特に変わらず、基本在宅勤務。
子:6歳年長&3歳年少の2人。週34で保育園へ。

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この頻度での保育園登園は、かなり悩んで出した結論でした。夫は業種柄仕事が減ることは無く、残業はありませんが毎日忙しい。そのため、登園を自粛するなら私が家庭保育メインの生活に振り切る必要がありました。

ミーティングが多い夫の仕事部屋に不慮のタイミングで乱入することが無いよう気を配りつつ(部屋に入ること自体は夫も私も気にしませんが、シビアなミーティングをしている時だと親子共に不慮なのでなるべく避けたい)、自分の仕事も細々と進めながら暴れ盛りの子ども達を向こう1ヶ月以上自宅保育。文章にするだけで白目を剥けます(クルンッ)。

一気に家庭のバランスを変えることは難儀だと判断し、保育園の先生にもお話してある程度登園しながら生活することにしました。感染する・させるリスクを減らすために夫と私は仕事場を自宅のみとし、人との接触を最低限にしました。

「園の先生だってご家庭があるだろうに申し訳ない」という気持ちもいっぱいでしたが、「この状況ではどんな選択が正解かなんて無い、自分たちで正解にしていくしか無い」という夫の言葉を聞いて腹が決まりました。

「つまらない」

こうして子ども達の生活は、保育園に行く日・行かない日ができ、行く日もかなり早く帰宅するというリズムに変わりました。

園では近隣公園での遊びやお散歩を自粛。基本は園内で過ごし、外遊びの場所は園庭のみに限られます。
年少の息子のクラスは34人、年長の娘のクラスでは娘1人のみ登園する状況。
仲良しの友達が誰も来ない、降園後に少し公園に寄っても遊べる友達が誰もいない、出かける範囲が狭い。

娘の口からは日に日に「つまらない」「行きたくない」という言葉が出てくるようになり、朝のぐずりといった登園拒否もなかなかのレベルで、急遽お休みする日を作ったりしました。

やっぱり、家で仕事しながら子どもを見ることこそが、正解なのだろうか?
そう思ってトライするも、驚くほど仕事が進まず、子どもにも構えません。仕事も育児も中途半端で親子共にストレスフル

これはいかん。

みんなどうしてるんだ?誰かに聞きたいと、脳内で深いため息をついた時、候補者がパッと頭に浮かびました。

母だ!母に聞いてみよう!

在宅勤務と育児のバランスについて、その道30年の母に聞いてみた

母はピアノ講師で、少なくとも私が物心つくより前から自宅でピアノレッスンをしていました。
幼稚園や小中学生の生徒さんが家に来て3040分ほどレッスン。
生徒さんはレッスン前後の時間で宿題をしたり、棚の漫画を読んだり、他の生徒さんとお喋りして過ごしていました。レッスン部屋には私と2つ上の兄も一緒にいました。

娘の望みが分かってきた

母と話しながら思い出したのは、仕事に向かう母の背中を見ていた幼い私が「お母さんと一緒にいられるのが嬉しい」と思っていたこと。
だからレッスン部屋で、母の声やピアノの音を聴きながら1人で遊ぶことは寂しいことではなく、むしろ安心感があるものでした。

その夜お布団で、「娘ちゃんはさ、何してると楽しいの?」と聞いてみたところこんな返事が。

仕事しながら子どもを構ってあげられるか?そればかりに気を取られていましたが、小さい頃の私と同じく、一緒にいることが良いんだなと気づきました。
構う・構わないでは無かった。

少し肩の力が抜けて気持ちに余裕ができ、「今から少しお仕事するからあんまり構えないけど一緒にいよう」と声掛けしたり、外せない仕事がある時には「どうしてお父さんとお母さんはお仕事をするのか?どうして娘ちゃんは保育園に行くのか?」を率直に話すようにしたり(娘は納得いかない顔をしつつ、伝わってはいる模様)、今日は子どもたちと過ごすから仕事は朝夜メインでやろうと決めて予定を組んだり、少しずつですが親子共に、生活しやすくなった気がします。

家は、仕事をする場所でもあり、遊ぶ場所でもあり、心地よい状態が各人で異なります。
それこそ小さな社会なのだなと、より具体的に実感しました。
尊重したり譲ったり、毎回スムーズに調整できるとは限らないし、心地良さの形は今後もどんどん変化するはずです。子どもたちはじめ、大人も安心して居られる場所にできるよう、改めて生活も大事にしていきたいと感じています。

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