コラム

【はしもとのあしあと】Vol.26 思っていることを口に出せるようになった話

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暑い中ですが、朝晩には秋の香りを感じられるようになり、季節は進んでいるなぁと感じますね。

と、夫に伝えたら「そんなことない。今は夏、夏一択だ」というお返事が来ました。ハイ、人それぞれ~!

さて今回は、自分の心身の健康管理にまつわるお話です!

「思っていることを口に出す」とは?

言葉通りなのですが、今までなら思っていても心の中にしまっていたことを、少しだけ口に出して言うようになりました。

今までがどうだったかというと、こんな感じです。

そもそもこれまで、私が思ったことを口に出してこなかった理由は、”面倒だから”です。

発言したその言葉がどういう意味なのか、それは受け取り手の捉え方によって決まってしまいます。自分の意図と反する意味で捉えられ、それに対して私自身がイライラしたり悲しくなることが、面倒でした。

学校、部活、会社といった集団での生活や活動は、苦手な人とも一緒にいなくてはなりません。コミュニケーションがなかなか通じないことにイライラしていたら自分が損をする。だから基本的に言わないことにし、自分の意見をはっきり意識することも、控えるようにしていました。

ではなぜ、口に出すようになったのか

自分の発言を、他から意図しない意味で捉えられるかもしれないことに、恐怖心を抱かなくなってきました。
どう思われてもいいや!ということではないのですが、周りにどう思われたとしても、私の人格には関係ないと分かったので、安心して口に出すようになったという感覚です。

先ほどのコーヒーの会話でいくと、2コマ目をほぼ口に出して言ってみました。
(実際こういう会話があり、本当にそのまんま言いました)

特におかしな空気になることはなく会話が続きました。
案外、思っていることを口に出した方がスムーズに、気持ちよく会話が進むことに気づきました。

もし「インスタントはダメだよ」とお返事があったら、「しばらくコーヒーのお話はしないようにしよう…」くらいで自分の中で終わらせられるようになりました。「どうしてそんなことを言うのだろう…」とイライラしたり、悲しんだりすることが減りました。

お仕事の場合、疑問や違和感が少しでも湧いたら、心にしまっておかずに、必ずメールやお電話で確認するようにしています。
分からない言葉があれば手元で調べ、それでも理解できない場合は、すみませんと前置きした上でご依頼くださった方にお聞きしています。どんなに些細なことでも、分からないまま進めてしまう方が危険だなと思い知ったことが何度もあるので(涙)、恥ずかしいことと思わず、後々の迷惑を防ぐためにも言葉にして聞くようにしています。

口に出せるようになったことで、どんな良いことがあったか

心のスッキリ感があり気持ちが良いです。単純ですが 笑。
また、自分が率直に思う意見を、自分で否定しなくなりました。

「私はどうしてこんな風に捉えてしまうんだろう…」と思った時に、そう考える自分が悪い、こんな自分は違う、と遮断するのではなく、そう考えている自分の思考回路を、無理のない範囲で冷静に追いかけるようにしています。

「どうしてこんなことを考えるんだろう?ああそうだ、過去にこういう体験があったからそう感じるんだな」と何となく分かると、「改めて、自分はどう考えるようになりたいんだっけ?」と、再スタートして考えることができます。

こうして、30代半ばとなった今でも、「私」というものを何度も認識・構築し直していくんだなあと感じています。これが結果として、人としての成長・成熟につながっていくのかもしれません(つながっていくといいな 笑)。

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