コラム

【はしもとのあしあと】Vol.18 作る「人」が見えると、身近になったり魅力を感じるという話

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あっという間に師走。
もう、師が時速500kmくらいで走っているかのような感覚で日々が過ぎていきます。

今回は自分のまんがやイラストに着目してもらう要素ってなんなのだろう?ということについて書いていきます。

人の目を引く絵とは何か

以前私は、自分の絵には大した特徴がないと思っていました。
もっと人の目を引く絵でないと、お仕事のチャンスも来ないのではと。
(今は、私らしい絵柄だと思っています 笑)

ある日、知り合いの方と絵の話になり、「自分では描かない人が求める絵ってどんなものだろう?」思い、「いいなあと思う絵って、どんなものですか?」と聞いてみました。

絵に魅力を感じる理由は、「絵そのもの」だけではない

その方にとって絵とは、その「人」が表現したもの、という見方なんだなと実感。
絵そのものよりも、その奥の、作り手に着目していました。

自分の絵柄の悩み相談のつもりが、「見る側として、そういう捉え方するっていいなー!」と感じました。
複数の視点があると、その絵が自分にとってどんな価値があるかを捉えるための間口が広がり、具体的な良さを実感できる可能性が広がります。

「この絵いいなぁ」だけでなく、「あの人がこんな思いで作っているものなんだなあ」と思える。
作り手の考え・想い・実際の表情、それらが重ね合わさることで、アウトプットに魅力が増す。

「それを作っている人間がいる」と、見る側が認識できることは、作る人と見る人の間にあるハードルを下げ、より距離感を近づけることにつながるのだと思います。

作り手は一人ひとり違うからこそ、絵に魅力や価値が出る

イラストレーターと名乗るからには、イラスト一本で勝負!みたいに思えてくるけれど、「イラスト一本で勝負挑んできて!というクライアントさんとお仕事がしたい場合はそういう勝負の仕方になる」というだけなのかもしれません。

そのアウトプットが人の心を引きつけるどうか・次も見たくなるかどうか、は、見る側に委ねられます。
好みもあるし、絵を見る人のバックグラウンドもさまざま。

アウトプットそのものだけで、理解・評価してもらうのは、それは本来ではあるとは思いますが、お仕事においては作り手が下になりやすいのかなと思います。

自分は何をしたい人なのか、と、作る方が自覚し、表現していくことが、見る側にとって絵の魅力が身近になることにつながるのではないかと考えています。

ちなみに私は

社会や地域・生活の課題や、コミュニティの魅力・面白さ・価値を、見る方がより身近に感じられるようにしたいです。

身近に感じてもらうパーツとして、私自身と、私のまんが・絵・文章がが存在するんじゃなかろうかと、そんなことを考えています。

 

それでは、また来年!

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