コラム

【はしもとのあしあと】Vol.6 コラボで本を作った!制作過程や作ってみての気づき

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こんにちは。はしもとです。

こちらのコラムももう6回目。ということは、スタートから半年たちました!(ぱちぱちぱち)
書き始めたころは半袖だったのに、いまじゃ長袖・・そしてもう年末ですよ。
お読みいただいている皆さま、いつもありがとうございます! まだまだつたない文章ですが、楽しく精進します。

さて、11月に人生で初めての本を作り、販売をスタートしました。
どんなプロセスを踏んで作っていったのか?作り終えてどう感じたか?など、書いていきたいと思います。

どんな本を作ったの?

今回作ったのは、流山本町(ながれやまほんちょう)を私の視点で紹介した、イラストと文章入り(日本語・英語)のまち歩き絵日記本です。
(全18ページ)

私が住んでいる千葉県流山市には「流山本町(ながれやまほんちょう)」と呼ばれるエリアがあります。
みりん産業が盛んで、江戸川の舟運にも恵まれ、明治のはじめには県庁や千葉県初の小学校、千葉大学教育学部の前身も置かれるほど栄えた、歴史ある地区です。

私が流山本町をはじめて歩いたのは、昨年のちょうどいまごろ。シニアガイドさんに案内していただき、日本史好きの私は「自分の住まいの近くにこんなに面白い歴史があるなんて!」と胸が熱くなりました。

と同時に「私だけ知っているなんてもったいない、ほかの人にも教えたいな」と思うようになりました。

でも歴史って小難しいイメージがあるし、そもそも興味のある・なしは人それぞれ。
それでも伝えるには?と考えたとき「文章はとっつきにくくとも、イラストなら見てくれる人は多いはず。イラストを切り口に、気がつけば歴史が知れた!という流れで本町を伝えることはできないだろうか?」と考え、流山本町の史跡やお店を歩いて見聞きした内容や感想を「流山本町まんが巡り」というイラスト絵日記の形にして、書き始めました。

(こんな感じのものを40枚弱書きました)

  

 

今回作った絵日記は、この「まんが巡り」をベースにしています。
本町を知らない方、行ったことがない方が読んで「本町ってこんなところなんだ」と分かるように、イラストと文章で史跡やお店を紹介しています。

大きなポイントとしては、英語も載せていること
コミュニティスペースmachiminでスタッフをしていた折、「まんが巡り」を読んだ方が「これ、海外の方も楽しめるといいよね」とアドバイスをくださったことがきっかけでした。
とはいえ、私は英訳に自信がない・・と思っていたところに、machiminに遊びに来てくれていた伏木(ふしき)さんが「英訳できますよ、やりましょうか?」と申し出てくださいました。
なんと本業が翻訳家!これは伏木さんしかいないぞ!と、お願いさせていただきました。

11月の市内イベントでの販売に向け、9月半ばから約2ヶ月弱での制作がスタートしました!

誰にでもわかりやすい、かつ、「はしもとあや」らしいものを作る

制作を始めるにあたって、まず以下を決めました。

①絵日記を作る目的

・流山本町のことを知ってもらう(市内外で流山本町のことを知らない方に伝えるため、海外の方)
・子どもたち、特に小学生に読んでもらう(特に小学生)
・英語にするとこんな英訳になる、こんな表現になると知ってもらう
・私のチャレンジ(ものを作り販売するというチャレンジ)

2.紙面の構成

以下のようにしました。
ページ数の関係で「まんが巡り」の中から載せる題材を選び、どの順に並べるかも決めました。

 

使うイラストを選定し、日本語の説明文を作成し、それをもとに伏木さんへ英語での文章作成をお願い。
イラスト、日本語、英語が出揃ったところで紙面構成し、この段階で一旦、印刷会社さんへ試し刷りを依頼しました。

さて、試し刷りの結果はというと・・

試し刷りの結果が「これはアカン」というものでしたが、実際に刷ってみないと感覚が分からなかったので、この段階で一度試し失敗しておいて良かったと思います。

また「まんが巡り」は、私が楽しんで書き、その上で誰かに見てもらうという発想だけで書いていたものだったので、世の中にあるものと差別化するという観点が私の中に無く、伏木さんがいてくださって本当によかった…と思いました。
(そもそも販売するんだからそういう観点は持たないといけないのですが)

そして、「誰にでもわかりやすい内容でつくる=一般的で普通なものをつくる」という考え方は、1つの方法ではありますが絶対ではなくて、「わかりやすい」と「私らしい」を両立させたものを作ることで、これまでにない新しいものができるということに気づきました。
おもしろくて楽しいものを作りたかったので、私らしさを全面に押し出す方向で進めていくことにしました。 

修正とフィードバックを繰り返してブラッシュアップ

ここからは、どんどん修正です。

・イラストの選定 (私ならではの視点が含まれる部分を選びなおす)
・イラストのぼやけ (データの拡大や縮小が原因。イラストをコピーして切り抜き、スキャナーでデータ化)
・レイアウト(ほかの読みやすい本をマネする。上下左右の余白、文字サイズやフォントを選ぶ)

ひと通り直した後は、たくさんの方に見ていただき、フィードバックをお願いしました。

こんな感じで、本当にたくさんの方にフィードバックしていただき、どんどん修正して、精度をあげていきました。並行して、お店の方に掲載許可をいただくなど、販売に向けて準備を進めていきました。 

英語の文章を、もっと楽しく感覚的に!

たくさんのフィードバックを反映した2回目の試し刷りは、表紙も中身も、完成に近い形に刷り上がりました。
表紙のイラストの見切れ具合や、中綴じのホチキスと文字が重ならないかなどを確認。

そして新たに出てきた意見が 「英語の文章がかたい」ということ

伏木さんが作ってくださった英語の文章は「小学生の子ども・お父さん・お母さんが一緒に読んで楽しめるように」という観点で、優しい表現になっていました。しかしそれでも「正確だけど、なんだかかたい」という印象がありました。

そして、英語の文章はこんな感じになりました。
左が2回目の試し刷りで、そこから伏木さんが更に修正したのが右。英単語量が増えています。

これまでは、「日本語の説明文を英語に翻訳する」「単語の数を少なくシンプルに」という色が強かったのですが、より意味を捉えやすいよう単語数を増やし、日本語よりも丁寧に書かれている文章になっています。

伏木さんいわく、「海外の方といっても英語圏じゃない方もいて、でもそういう方は簡単な英語なら読める場合が多い。日本の小学生だけでなく、そうした方たちでも意味が取れ、流山本町を旅先の候補として調べようとアクションできるような英語表現にしました」とのこと。
さすがの観点.。私にはこの発想は出てこない…。

そして分かりやすさに加え、より感覚的な英語表現になりました。
たとえばこの、Can be potpourri! の表現。

これは、畳屋さんがゴザの切れ端をくるっと巻いて畳のへりを付けて販売しているインテリア雑貨のようなもの。
この雑貨を英語でどう表現するか、以下2つの候補がありましたが、

①Aromatic rush as interior goods(インテリアグッズになる香りの良いい草)
②Can be potpourri!(ポプリとしても使えます!)

伏木さんは②を採用。
この雑貨はい草で作ってあるので畳の良い香りがするのですが、海外の方にとってはい草よりなじみのある「ポプリ」という言葉を使うことで、いい香りがするんだな、という感覚的な部分が伝わります。なんだか、いまにもポプリの香りがしてきそうな表現だなと、思いました。翻訳家さんのすごさを実感。

こうして、海外の方も分かる・楽しめる内容に、英語がブラッシュアップされていきました!

絵日記完成!イベントではイラストを軸に、流山本町についてお話することができた

英語の文章が完成し、タイトルも決め、全体構成や誤字脱字もチェックの上、本入稿。
「流山本町クスッとおさんぽ絵日記(Aya’s Giggly Picture Story in Nagareyama Honcho)」が完成しました!

11/10に流山おおたかの森駅前で開催されたHarvestival(ハーヴェスティバル)にも、無事出展できました。

「流山本町まんが巡り」も持参したところ、多くの方が足を止めて見て行ってくださいました。
「本町があることを知らない」「知っているけど行かない」という方が多い印象で、後者の理由として交通の関係で住まいから行きにくいから、と仰っていた方も。
こうしたお話も「イラストかわいいですね!」「全部手書きなんですか?」という、イラストを介してお話が弾んだところから、お聞きすることができました。

絵日記本の作成を通して感じたこと

商品をつくるおもしろさ、大変さが分かった

「売りもの」を作ったのは今回が初めてで、作ることの地道さ、楽しさ、大変さ、達成感を、多少なりとも感じることができたと思います。
自主制作ではありますが、本を作る流れも分かったし、印刷部数や販売価格は、どんなに迷っても最後は決めなければいけないので、なんでこの数?なんでこの価格?という点を考え、納得しながら進める経験もできました。

そして、自分が作ったものが形になることが、こんなに嬉しいことだとは。
「購入していただいた」「手にとって見ていただいた」というのをリアルに感じることができますし、「これ作ったんだ」という自信になります。

「コミュニティにいるからできること」のレベルの高さを実感

私はコミュニティ(machimin)に所属するイラストレーターとして活動していますが、作成段階のフィードバックでは、machiminに集まるたくさんの方にご協力いただきました。その意味で、いろんな方に作っていただいた絵日記だと思っています。
フィードバックにご協力くださった方を数えたら、670人くらいいるのでは・・。
それほどたくさんの方に見ていただきました。
これは1人で活動していたら到底無理な数で、コミュニティにいたからこそできたことだったと思います。

誰かとコラボレーションできるという強み

私はアイディアを最初に発案するのは苦手なのですが、誰かが出したアイディアから発想して別のアイディアを出したり、他の方の考えを理解しながら物事を進めることは得意分野であると、今回伏木さんと一緒に作っていく中で実感しました。
つまりこれは、誰かとコラボレーションするのが得意という、私自身の強みだと思っています。

(「流山本町クスッとおさんぽ絵日記」は、流山駅隣接のmachiminにて販売中です!私に直接お問い合わせくださっても、もちろん大丈夫です^^)

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