コラム

【はしもとのあしあと】Vol.5 夫の育休と、夫の協力があってこそ私はイラストレーターとして活動できるという話

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はしもとです。すっかり涼しくなりましたね!おいしい空気とコーヒーがごちそうな日々です。

さて今回は、夫のお話です。
夫は、認定NPO法人フローレンスというところで働いており、下の子の出産後に3ヶ月半の育児休業を取得しました。職場へ復帰後、1年ほどは9:00~17:00の短時間勤務、現在は9:00〜18:00のフルタイムで勤務しています。

夫の育休を中心に、いまの私の活動との関わりについても、書いていきたいと思います。

【少し長いので目次つくりました】
 1.「オレも育休とるから。」
 2.夫が育休を取ろうとした背景。どんな思いがあったか?
 3.夫の育休、実際どうだった?
 4.私が活動できるのは、夫が私を活動させてくれているから

「オレも育休とるから。」

下の子の妊娠が分かりまず考えたのは、どこで産もう?ということ。

フローレンスは子育て支援を主な事業の柱としていますが、実は男性社員の育休取得率が100%と、働き方改革についても前のめりに取り組んでいます。

そのため、夫から「オレも育休をとる」という言葉が出たこと自体は意外ではありませんでしたが、いざそう言ってもらえたことで「人手があるなら里帰りしなくともどうにかなりそう」と安心し、産前・産後ともに流山の自宅で過ごそうと決めることができました。

夫が育休を取ろうとした背景。どんな思いがあったか?

夫が育休取得を決めた理由は、「柔軟な働き方ができるNPOに勤務しているから」ということ以前に、ある思いがあってのことでした。
前回のコラムでも少し書きましたが、夫は転職を経て、フローレンスへ入職しています。

転職が決まったとき、上の子は1歳目前。
夫には「妻ばかりに家事や育児を任せてきてしまった」という後悔があったといいます。

子どもが産まれてからもそれまでと同じ働き方をする中で夫は、
「家族との時間を増やしたい、だからワークライフバランスを重視している会社で働いて、また同じような家族のために、ワークライフバランスや子育てしやすさをサポートする仕事をしたい」
という思いを抱くようになり、まさにそうした事業を行うフローレンスに応募したのだそうです。

夫の育休、どうだった?

さて、ここからは、実際に夫が育休を取得してどうだったか?について、書いていきます。
(夫の育休ブログはこちら

出産直前・直後は、とにかく助かった

里帰りしないということは、私の出産や入退院も含め、待ったなしでやってくる急激な生活の変化に対し、基本的には夫婦2人でこなしていく必要があります。
4日ほどの入院中、私は産院から外へは出られません。
上の子の送迎やお風呂、寝かしつけなど通常の生活に関わることは夫がほぼ1人でこなしてくれ、とにかく助かりました。

産褥期(さんじょくき・産後6〜8週目)に体を休めることができた

母体が妊娠前の状態に回復する時期のことで、特に産後4週間は安静が大事とされます。
夫はそれを踏まえた上で「必要な家事はオレがやるからとにかく休んで。やりたいことだけやって」と、何度も声をかけてくれました。
体が動くと思うとつい家事に手を出しがちですが、「いまは授乳と休憩が私の仕事、それ以外は夫に頼ろう」と割り切り、休むことができたと思います。
出生届などの役所への手続き関連も、全てお願いしました。

共闘感が増した

退院後の家での生活は、人数が増えたことで家事の量も増え、やることが盛りだくさん。
その上、昼夜問わない新生児のお世話も加わって、どうしても疲れがたまりやすい状況でした。
できることは分担し、疲れたら交互に休んだり。
毎日のあれこれに向かいながら「夫婦2人で新しい生活を作っている」という感覚がありました。

コミュニケーションが増えた

夫の在宅時間が長くなったことで、それまではお互い仕事中にLINEでやりとりしていた内容も、直接コミュニケーションを取るようになりました。
また、夫婦ともに家のことに目を向ける生活をしていたので、子どものことに温度差なく喜びあったり、不安なこともシェアしやすかったと思います。
夫が保育園の送り迎えを通して娘のお友達の顔と名前を覚えたことで、保育園のことが共通の話題となり、家族で盛り上がれるようにもなりました。

半育休だったので、社会との接点が切れない

育休といっても、夫の場合は全く仕事をしないのではなく、週1回は出社・会議はオンラインで参加する「半育休」というスタイルでした。
半育休だったことで、夫自身が仕事から離れすぎないというメリットの他にも、私の感覚が社会と離れすぎないという良さがありました。
産後は、意識が家の中や子どものことに閉じこもりがちになるので、家でリモートミーティングの会話を聞いていると外の風が吹き込むような感覚で、頭がすっきりしました。

娘を甘えさせられた

お姉ちゃんとなった上の娘のサポートを、より余裕を持ってできたと思います
授乳の関係で、娘-夫、息子-私という組み合わせになることが多かったですが、娘は夫にたくさんわがままを言えている様子で、それを見てほっとしたのを覚えています。
自分だけを見てくれる大人がいることで、娘の安心感や気持ちの安定につながり、お姉ちゃんになるという新しい生活に、無理のないスピードでなじめたのではないかと思います。
結婚式に出席するため、夫と娘の2人だけで関西へ泊まりに行ったりもしていて、2人は今でもとても仲良しです。

夫も自分の時間が取れた

2週に1回ほど、写真スクールに通ってカメラの勉強をしていました。
仕事をしながら平日の日中にこうした時間を取ることはなかなか難しいので、彼が私や子どもたちのためだけではなく、自分のために育休を有意義に活用してくれていたことが嬉しかったです。

夫の考えを知ることができた

私の体力が回復してきた頃、家事シェアの分担を平均化したいと思い、夫が担当している分の家事もやろうとしたところ「それオレのやることだからさ、やらないで」と言われたことがあります。

その時に気がついたのは、夫が家事をする理由は、私ができないからではないということ。

いまは、産後の母体の負担を減らす意味で多くをやってくれているものの、彼自身が「家事育児に関わりながら今後の家庭生活を送っていきたい」という思いで主体的に家事をやっているのであって、私の代わりにやっているのではないということに気がつきました。
私は後者の意識が強く、早く回復して夫を助けなければと思っていましたが、夫が大事にしたい時間を奪ってはいけないし、家のことは2人ですり合わせながら進めていくことが、私たちにとっては大切なんだなと、考えるようになりました。

私が活動できるのは、夫が私を活動させてくれているから

こうして夫の育休がキモとなり、4人生活の土台が固まっていきました。

家事や育児を、私もやるし夫もやるし、子どもの成長時期やお互いの仕事の状況によっては夫婦のどちらかに偏ることもあったりしますが、大体なんとか、回るようになっています。

そうしたときに思うのは、私がイラストや文章を書く活動ができているのは、私ががんばっているからというより、夫が協力してくれているからだということです。

夫は私の活動を応援してくれていますが、「がんばって」と声をかけてくれるだけでなく、

・家事育児を引き受け、私が活動するための時間を作る
・稚拙な相談でも、まじめに取り合ってくれる
・私の心がポッキリ折れそうなことを、口に出して言わない
・必要なときは一緒に行動する

といった形で、具体的に協力をしてくれます。
毎回このコラムを書けているのも、書くための時間を捻出することに、夫が協力をしてくれるからこそなのです。

私自身のやる気・元気だけで活動できているわけでは決してなく、毎日の生活という土台の部分において、パートナーである夫が、ギア調整とサポートをしてくれるから私は活動できるし、むやみに落ち込んだり自分を傷つけたりせずに、自分と、自分のやりたいことを磨いていけるんだなと思います。

(と言っても、もちろんこれは、はしもと家の形であって、夫婦それぞれで納得できる・気持ちのいい形があると思っています。)

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